健康・心の療法


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うつ病考察・・・「感情的決めつけ」、もっと視点を変えて、自己制御! 2007/04/19 

「感情的決めつけ」は、ネガティブな思考、感情が前面に出てきて、
ポジティブな感じが消え失せているようなときに生じやすい「認知の歪み」のパターンです。
「何か不安を感じる。だから失敗するに違いない」
「最近Aの顔を見るとイライラする。きっとAは自分のことを悪く思っているんだ」

「みんな自分のことを嫌っているように感じる。自分はみんなといる価値がない人間なんだ」
ネガティブ感情は誰でも出てきますが、特に尾を引くものには過去の嫌な記憶もあります。
ネガティブ感情がどうのこうのというよりは、やはりその人の意識自体に問題ありです。

ネガティブ感情が出て来やすいからうつになるのか、うつ病だからネガティブ感情が出るのか、私は、うつ病の認知の歪みからこの「感情的決めつけ」は、外していいと思っています。
うつ病になって、ネガティブ感情を出さない人はいるんでしょうか。
ネガティブ感情は、ほとんどの人が口には出さなくても、毎日心の中で出していますよね。

心の病の根本は、ネガティブな思考や感情にありますから、普段から自分の感情の監視が必要。
感情制御というものは、何かにつけてずっと昔から言われてきています。
これが野放しになっていれば、そんな人間ばかりの社会であれば、この世は無法地帯ですよね。

自己制御、自己コントロール、客観的自己監視、不動心、などは自分を律する言葉です。
これらの根底にあるのは、自己感情を制御する意識そのものの力ということになります。
前回のうつ病考察「誇大視と過小評価」でも触れましたが、結局、理性と感情のバランスです。

理性と感情を温度計で考えればわかりやすいですね。 
上下する赤い液体を感情、管に赤い液体がない状態を理性とします。
どんどん冷えて赤い部分が下がって少なくなっていくと、理性で満たされていきます。
逆に、暖かくそして暑くなって行きますと、赤い部分もどんどん上がって目立ってきます。

それは感情に支配された状態、自己を失い熱くなればなるほど感情的になるのが人間ですね。
理性と感情の両方が同じレベルの大きさで表れることはありません。
血が頭まで上りきって怒りが頂点に達しているのに、非常に客観的冷静に見つめている?。

ネガティブな思いで、心の中は憎しみでいっぱいなのに、穏やかな愛で満たされている?
意識の勉強も、他のどんな修行においても、まずは自己感情制御から始まるでしょう。
そのくらい人の心に関わる潜在意識というものは、感情そのものと言ってもいいでしょう。

一般的に人間を考えてみれば、感情の度合い制御力はその人の人格表現の大きな要素かも。
肉体の潜在的自動機能として関連しているものに、呼吸や心臓の働きがあります。
脳もそうです。 

特に、大脳辺縁系と呼ぶ脳の構造には、旧皮質と古皮質があります。
この旧皮質と古皮質が簡単に言えば動物的で本能と情動に深く関連しています。
意識的に新皮質を鍛えることによって、この本能と情動を意識的自己監視下に置けるんです。
本能丸出し人間、感情的人間、また無感情の人間(達観している人は別)、たまにいますよね!

いろいろな人がいますが、意識的にこのように分けることもできます。
動物的感情人間か理性的人間かのどちらかに。 
意識の勉強をするということは、このことは自動的に理解していくことになるでしょう。
こういうわけで、「感情的決めつけ」というものを、うつ病の認知のゆがみとするのは?です。

最近は、というより現代は、このような感情的になる人は減ってきているように思いますが。
しかし、ここで、また新たな見方、人間観察、分析となるんですが。
本当に多くの人が感情制御とか自己コントロールが出来ているんでしょうか?となります。

自己コントロールの基本は感情制御なんですが、それを理解を持ってやらないと、ただの抑圧!
心とは、意識とは、このことを理解していれば抑圧もかなり少なくなっていくんですが、体も心の病気も、実際はこの抑圧が関係していることが多いんです。
でも、ほとんどの人はこの因果関係を無視し、対処療法的なことで改善しようとするんです。

根本から自分を正さなければ、またいつか同じようなことか、全く違うことで苦しむかです。
肉体、心、感情は切り離して別に考えてはいけないんです。
密接に関連しているんです。
自分の心身の健康、幸せ、ゆとりある人生、これらすべての基本は感情制御の度合い次第です。

それを制御する力が理性なんです。
ここでいう感情とは、ネガティブ感情のことです。
感情制御の詳しいことは、またの機会に話すとして。
ネガティブ感情は、ネガティブ意識の絶好の活躍場所です。
私たちが何かの方法で、たとえば暗示でもポジティブ思考でも、自分を慰める方法でも、一時的に自分の悩みや問題にフタをして、解放された気持ちになっていて・・・

それは、いつか別な意識の形となって潜在意識的にあなたを苦しめるんです。
何故なら、フタをして押さえ込んでいることは解決ではなく、抑圧しているだけだから。
ネガティブはこれを利用して、あなたを苦しめる機会を狙っているんです。
人はいつもこんな感じでその場しのぎをやっているんです。 

何回も繰り返して!
心、意識が何であるか知らなければそうなるしかないですよね。
こうして、本来一つの問題がいつの間にかたくさんの問題があるかのように!


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コメント

こんにちは  (moon)
2007-04-20 16:46:26
こんにちは 
理性的と見える人も 実は感情の抑圧してるだけかもしれないのですね?
ネガティブ感情わいてきたら押さえつけずしっかり向き合い 
なんだこんなことだったのか 結局自分か とわかるまで熟考することですか?

こんにちは すいませんもう一つ質問です (moon)
2007-04-21 15:36:01
こんにちは すいませんもう一つ質問です
さっき気づいたのですが 先生の振動入れた水晶のお水毎日飲んでて体調が良いということはポジティブな振動が入ってるという事ですよね
ということは 深刻なうつ病の人にはまずお水飲んでもらうことで徐々に変われるのでは?
そして少し前向きになってから意識の勉強始めれば と思いました
いかがでしょうか?

こんにちは、初めてこのブログを見たものですがす... (セッキー)
2007-04-22 12:20:55
こんにちは、初めてこのブログを見たものですがすごくためになるので、毎回読ませていただいています。
質問なのですが、ネガティブ思考というものを抑圧するのでなく、自分で気づき解決することが大切だと思うのですが、ネガティブ思考は人間が生まれる前からあるものなのか?それとも生まれてからできるものなのか?がよくわかりません。
また、自分の潜在意識を高めるにはどうしたらよいですか?潜在意識にマイナスなものがなければ未知なるパワーが出るものなのですか?

うつ病考察・・・「誇大視と過小評価」、心的判断基準にも柔軟性を! 2007/04/12

今回の認知の歪みは、「誇大視と過小評価」ですが、これも「全か無か思考」に似通っています。
「認知の歪み」のパターンは、互いに重なりあっている場合が本当に多いということですね。
ですから、はっきり分けようとしても、人それぞれうつ病による精神状態もさまざまですから、どれか一つの分類に当てはめることは、無理な場合もあるんです。

やはり、重要なのは奥に隠れているネガティブですね。認知の歪みの種類は全体的に捉え、大事なのはその背後の意識、どうしてそのような歪んだ認識を持つようになったのか。
表面に現れた歪みだけが目立つのは当然ですが、それだけを相手にしていても、時間ばかりが。

そこがポイント、今迷ってわからない歪みの奥に、もっと強く支配しているものが、
それを探し出せれば、表面に現れた認知の歪みも崩しやすいかもしれません。
これは一般的ではないかもしれませんが、意識の回路のつまりを読むことなんです。

誇大視というのは、自分の短所や失敗を過大に考えてしまうということなんです。
たとえば本当に些細なミス失敗をおかして、その失敗の意味を過大に考えてしまうんです。
「何でこんなことしてしまったんだ、これですべて台無しだ」という風にです。

こういうのが誇大視ですが、この失敗で今までのこと、いろいろと関連すること全部まとめて、すべて失敗になると考えてしまえば、それは「全か無か思考」ということになります。
反対に、過小評価というのは、もうわかっていると思いますが。
長所や成功に対しても、その評価を何でも低く見てしまうということですね。

「誇大視と過小評価」、このどちらかに入りやすい人もいれば、両方という人もいるでしょう。
この歪みに関して言えば、自分の判断基準に問題があるんですから、別にうつ病でなくても、この線上を行ったり来たりしている人はたくさんいるはずです。
ただ、病的かどうかだけです。

「誇大視と過小評価」の説明はこの程度ですが、意外と誰もが自然にやっていることですよね。
この歪みを分析してみると、基本的に非常に大事なことがいくつか含まれています。
大事なところだけ出してみますと、バランス的観点、判断基準の材料、意識レベルによる判断。

まだありますが、あとは「あいまい」をどう理解し使っていくかも大事です。
仕事は「あいまい」ではいけませんが、生きていること全部が緊張だけでは、苦しい!疲れる!
「誇大視と過小評価」という歪みにはまる心の背後にあるものに、ゆとりのなさもひとつ!

また、バランスの理解とその位置づけに柔軟性がないということも影響しているでしょう。
バランス意識というものがどのような力を持っているかは、別な機会に説明するとして、基本的バランス思考について話してみます。
物事の見方考え方が狭い、型にはまった考え方しか出来ない、柔軟に物事を考えられない、先走り思い込みが強い、頑固、こうなってしまうとどうなるでしょうか?

当然、物事をいろいろな角度から見て答えを出そうとしても、判断材料不足、選択肢の限定、また、論理的とはならなくても思考の順序にも問題あり、短絡的に結論を出しやすくなります。
バランス感覚が乏しいと、どうしても理性的な面も弱くなります。
その代わりに強くなるのが、感情面です。

感情的に物事を判断するようになると、最終的に自分の内面においても混乱が生じてきます。
そして、それがいつのまにか自分のあり方、性質になってしまい、それに支配されてしまえば!
潜在意識化!その間違いにいつ気づくか、気づかなければ新しい自分が形成されて行きます。

当然この新しい自分とは、完全にバランス意識が欠如した、退化した自分ということです。
他人の言葉意見を聞きましょう。いろいろな考え見方を研究しましょう。
自分に対する他人の非難批判もよく考えてみましょう。
ネガティブな思いも研究材料です。

これらのことをまず拒否せず、また認めもせず、まず受け入れるだけ、自分の中に置くだけです。
すぐ答えを出すことも、また認めることもしなくていいんです。 
これは単なる判断材料です。
それに左右されないように人ごとのように、頭の隅にでもおいて置くくらいでいいんです。

自分で出した答えというものは、いつか自分が成長して真実が分かって行けば、ほとんど、その観念は書き換えなければならない、またそうして書き換えられて行くことで成長です。
ほとんどのことは書き換えられて行きますので、何も頑固にしがみつくこともないんです。

もしそうしてしまえば、それは可能性のある自分の人生という大なるステージに対して、限定的固定という生命回路の閉鎖を持って、自由な意識の働きを止めることになるんです。
老化が早まります。体もそして脳も。そうでしょう、使わなくていいものは退化するのみです!

物事は、根拠を持って、自信を持って、絶対確信があったときに信じましょう。
自分のことも。
この方法でやって行けば、あなたの潜在意識は強固となっていくでしょう。
かなりの説明が必要ですが、本質的なことから言えばこれは意識の基本に過ぎないんです。

うつ病考察・・・「レッテル貼り」、いつの間にかみんなやってるよ! 2007/04/04

「レッテル貼り」もそうだが、認知のゆがみに出てくるものは、どこか似通ってます。
「レッテル貼り」このゆがみは、うつ病とは別に、ほとんどの人が無意識にやっているんです。
では、うつ病の人は何が違うのでしょうか、となります。

「レッテル貼り」は、「一般化のしすぎ」が極端な形で表れたものと認知療法では言ってます。
でも、どうしても気になるネガティブな思いを、思いつめながら繰り返していくと、無意識のうちに、それに自分で決め付けた名前(反応)で、それがパターン化してしまいます。

そして、完全にそれに囚われその支配化で、その反応のまま悪く考えてしまうのがうつ病です。
うつ病、すぐそのような精神状態になるのではなく、まず自分に言い聞かせる「パターン化」、これが知らず知らずのうちに、自己ネガティブ暗示として潜在意識に入ってしまうんです。

本当は、うつ病をもっと深く研究して行けば、このように無意識に「パターン化」するにも、その背後にある自分でも気づかない、そのことに異常に反応する意識があるからなんです。
自分のことでありながら、人はそのような意識を決して見つめようとしないものです。

実際のところ、本当は見つめようとしないのではないかもしれません。
それが何であるか、自分の意識でもはっきり分らないといったほうがいいかもしれませんね。
その背後にある、うつ病に誘い込む隠れた無意識は、精神医学でもまだ研究不足でしょう。

人間を知る、心意識とは何かを知るということは、いろいろな心の病から引き離すだけでなく、人間の生きる目的、生まれ変わる目的、といったことまで関わってくる大事なことなんです。
人間の意識、自分の意識は、また心は、二つ以上あるんでしょうか。
本当に2つ以上あれば、完全な多重人格症なりますよ。

でも、本来一つの意識でしか成り立たない自分に、多重人格障害ってあるんでしょうか。 
今は多重人格症の話ではないのですが、それも隠れた無意識が影響しているからですよね。
こう考えると、うつ、神経症、その他心の病の原因?

それに大きく影響を及ぼしているのは、自分の深く隠れて満たされていない意識の残滓?というもののせいということになるんです。
話がすこし脱線しましたが、「レッテル貼り」といっても、みんなやっているんですよね。
自分だけじゃなく、もしかして、人にレッテル貼ているのも多いかもね。

いろいろな人に自分勝手な判断基準で。 
そしてここにも、落とし穴があるんですよ!
それは、自分で掘った落とし穴に自ら落ちる、自業自得となんですが、気づいていないかも。
うつ病の「レッテル貼り」がどうのこうのより、こっちの方がよくわかるかもしれませんね。

あなたがいつも合っている人、合わなければならない人、それもイヤな、嫌っている人です。
あなたはその人に会う前から、緊張、寒気、具合が悪くなる、イライラする、いろいろですが、とにかく内面からはいい感じなど出てくるわけないですよね。  
何故!

すでに、あなたはその人に負けているからです。
たとえ、あなたがその人より上の立場であっても、このような思いになること自体、勝負あり!
何もけんかするわけでもないんですが、もし自分にその嫌な感じが何も起こらなかったら、あなたもそれがどいうものか感じることが出来ると思います。

その感じは、普通といって、リラックスです。
できていますか、リラックス、1日のうちどのくらい時間リラックスできていますか。
リラックスといっても、仕事上の緊張感は別にしてください。おかしく見られますから、注意!

今対象にしているのは、自分にとって嫌だという人間のことです。
要するにどんな形であれ、自分でその人に「レッテル貼り」をした結果、そのレッテルどおり、きちんとそれに反応して、その通りに従って不愉快な思いをしているということです。
潜在意識にしっかりインプットしたんですが、願望実現もこんな風に出来ればと思いませんか。

ヒントはいっぱい転がっているんですよ。 うまく活用してみてください。
こういう形で、自分の潜在意識に自分のネガティブな考えを無意識に何かの名前をつけて、「レッテル貼り」をしていると、当然リラックスなんて考えられませんよね。
「自分はグズでのろまだ」「教養がない」「性格が暗い」「まともな考えができな」など、こういうネガティブな考えは他にもいっぱいありますね。

誰だってネガティブなことを思うことはありますね。しかし、ちょっとした失敗があるたびに、「自分は・・・がないから(だから)こうなるんだ」という思考パターン(自動思考)が。
自分に否定的なレッテルを貼り、ネガティブで否定的な自己像を作り上げる。
普通はこの自己像は勝手に動きません。

でもうつ病の人は、これに敏感に反応するものがあればすぐ動いて前に出てしまうんです。
司令室は、潜在意識にあるので本人でもどうにもできないということですね。
うつ病も自分を知る意識の勉強も、表だけ繕っても根本部分を気づいてくれないと。

潜在意識だよ! 
これは、普通じゃ手に負えないということは今の世の中見ればわかります。
医学?潜在意識は相手にしません。 
心理学?本質探究よりテクニック探しに忙しいかも。
潜在意識?自分という一つの意識を理解すると、それが何であるか見えてくるかもですね。

そろそろ古いレッテルも貼りかえましょうよ。
少しは明るいデザインにすれば、違いますよ!

うつ病考察・・・「すべき思考」、その前に自分がすべきことは? 2007/03/23

認知の歪み定義は大きく分けて10個あるんですが、今回はその半分を超えたところです。
うつ病から抜け出す自分でやる認知療法の説明は、この歪みの説明が終わってからになります。
自分でやる認知療法といっても、軽うつ程度の人なら理解してできるかな、という感じですね。

結局、悩みや問題であっても、根本にあるのは自分の心とか意識についての理解の度合いです。
やはりもう気づく時代ですよね、自分自身とは、自分の意識人間の意識とは、だけです。
認知の歪みのパターンは、「心のくせ」となります。

一番の問題は、「心のくせ」というもので、くせですから自然に自動的に出て来ますよね。
何かに対する反応は、考えやイメージで浮かんできます。
このようにある場面で自然に浮かんでくる考えやイメージを「自動思考」といいます。

よく考えてみると、この「自動思考」は誰にでもあります。
「心のくせ」をうつ病だけのものとしないで、自分のネガティブ傾向として発見できれば、これだって、心意識の立派な勉強になるんです。それが自分や他人にどう影響しているかです。
一度自分に付いたくせを取るのは大変だということは、誰にも共通してわかると思います。

くせを取るための原因探しも必要ですが、それ以上にやることはまだあるんです。
原因があって、それが「心のくせ」にまでなってしまうのですが、
「心のくせ」を相手にする前に、自分自身の深い意識に焦点を当てなければなりません。

それがどうしても気にかかって仕方ないとなってしまう、その根本意識の正体は何か、それがどういうものであるか、そこまで自分の全体的意識を探る必要があるんです。
意識って、難しいでしょう。  
真の解決はこういうレベルからです。

「認知の歪み」、これがうつ病の根底にあるものですが、では認知とはどういう意味なのか?
それは、ある対象を、それとして自分の心ではっきりと認めることですよね。

では、このはっきりと認めるという中に、いろいろな物事を認めるということにおいて、どの程度の真実と、根拠を持って、ということが入っているかですね。

日常の生活の中ではこんなことはそれほど重要ではありませんが、また流されていいんですが。
しかし、これが心身の健康や病気、そして人生に直接関わる思想的なことだったら、それによって悩み苦しみ、はてはその人の運命まで影響するようであれば、ですね。

うつ病から解放されるのも、意識の勉強も、この真実と根拠の度合いの段階的理解です。
それは、この世的な意味から、潜在意識な意味、霊的な意味という風に理解を進めるんです。
簡単に言えば、この世には本当の意味はほとんど無いと言ってもいいでしょう。

うつ病の人には、いかにあなたは間違っているかを言いたい。
人間性ではなく、とらえ方です。
この世のほとんどの人はあいまい、真の根拠など持っていないんですから、考え方の問題です。
本質、真理側、ポジティブ側の意識でない限り、本質的にはみんな同じような意識なんです。

常識的でも、身勝手でも、正義でもどれでもいいんですが、何でも通せる者が正しいの?
この世は、ネガティブな世界なんです。私はこの世の心はほとんど持っていないつもりです。
だから傷つかないんです。

そんな心の部分は相手にしないんです。
うつ病で苦しんでいる人、あなた、この点ちょっと突っ込んで考えてみてはどうですか。
真実、本質、真理は別なところ、この世とは別な意識にあるんですよ。
うまくバランスを考えて生きるために、バランスって何か考えてみるのもいいですよ。

力を抜いて、リラックスして、心という自分を解放、自由にさせて、空、宇宙を意識しながら!
私が見ているのは、その人の魂です。
それに触れるためにポジティブ意識でいるんです。
もっともっと、本当のこと、人間の心意識を知って行けば、まったく別な世界も気づけるんです。

今回は、「すべき思考」の説明なのに、ちょっと別な説明が長すぎましたね。
何かやろうとするとき、「~すべき」「~すべきでない」と考えるのが、いろいろ障害になる?
でも、こういうことは誰にでもあるし、一般的に必要なことだよね、いや絶対必要なときもある。

ただ、いつも言っているけど、何にでも言えるけど、人の考え方捉えかた次第、またその人次第。
すべての人が、認知の歪みがあるからといってうつ病になる訳でもないんです。そうですよね。
そう考えると、うつ病になる人は、何らかのその人の意識の背景に問題があるということです。

結果を見て、こうすべきではなかったんだ、やはり最初に思ったとおりにすべきだったと。
自分のことならまだ勝手にどうぞだが、人のことまでそんな言い方されては、ですよね。
もっと、柔軟に考えなけりゃ、そして、あとでグズグズ言わないように、と思いたくなるが、これがうつ病、またうつ病でなくてもこういう人もいます。

こういう人の意識は、はっきり言って判断材料少ない、関連データあまり無し、往生際悪い、全体的に普段から嵐の中の船状態、いつも心は揺れ動いている、まずこの揺れをどう静めるか。
この「~すべき」「~すべきでない」を意識的に見ると、それが意識にまで浸透していると、それは制約とか制限という、閉鎖的なネガティブとして意識回路を閉ざしてしまうんです。

基本的な意識訓練から言えば、それは心の段階から始めるんですが、まず第一にやることは、自分の心にある自分を制約するネガティブを極力外し、それに左右されなくなることなんです。
どうせ、正しい答えなどすぐ探せるわけはないのだから、
何か気づいたことでも、すぐそれを制限して決め付けて信じこむこと自体間違っているんです。

非常に深くてすばらしい真実本質という答えはあるんです。
それまでは、気づき、発見、ヒント、仮の答えで、今の知識に上書きしていくだけと思えば、もっと自分を楽に出来ると思うんですが。
私の言うことは、かなり意識的範囲を広くみているので、すこし違和感を感じるかもしれません。

とにかく広く見ることが出来れば、この世のことは、こういう程度だとなってきます。
うつ状態の人、今ではなく! 
自分を普通の意識状態にしてから自己評価しましょう。
重いうつの人には無理だけど、優しい慰めだけ、その場しのぎだけでは、将来また苦しむよ!

よく自分の心に耳を当てて、内なる声を感じてみて「わかった!」と言っていますか。

うつ病考察・・・「結論の飛躍」、正しい結論出せるほど読み鋭いの? 2007/03/17

「結論の飛躍」とは
まったく根拠もないのに何でも悲観的に考え、そのような結論を出してしまうことです。
でもよく考えてみると、私たちも自然に陥ってしまいやすいことだと思いませんか。

ここが人間の意識の弱いところなんですが、悩み、問題がちょっと深くなると、長引くと、いつの間にか、心配、不安モードに入ってますよね。 
ネガティブのお誘いです。
これがパターン化され、何でも悲観的なことに直結させていくことが問題だという訳です。

根拠も無いのに・・、ですね。
これだってまたよく考えてみれば、普通に生活している中で根拠を持って主張できることって、ほとんどの人は持っていないですよね。
結論の飛躍・・、認知療法ではこの説明の一つに「心の読みすぎ」というものがあります。

若いころはよくあることなんですが、ある人が自分のことを悪く思っているとか、誰々さんがそのような反応したと早合点してしまうことが、これにあたります。
これを、「心の読みすぎ」と言えば何か分析力がある人となりますが、違いますよね。

本当は、「心の読みすぎ」ではなく、未熟な自分の反応に従った狭い見方判断による、「自分勝手なネガティブの思い込み」というのが正しいと思います。
「人の心を読む」というのは、かなりの根拠というか、自分なりの裏づけというか、それなりの確信を持ってはじめて出来ることだと思っています。
心を読むなら、もっと広くいろいろな要素を考えて読まなければならないでしょう。

その人が、自分に対してどうのこうのだけでなく、その人のそのときの心の状態が大事ですね、もしかしたら、何か別なことを考えていたり、まったく別なことが気がかりだったり、その程度の意識だったり、とにかく人は見た目ではわからないことが多いですよね。
少しは、気楽に行きましょう。 

後で、「なぁ~~んだぁ!」ということもよくあること。
もう一つ「先読みの誤り」というものがあります。
うつ病ですから、当然先を読むにもネガティブなことになりますよね。
そうです。この先、このまま事態は確実に悪くなって行く、と決め付けるんです。
もっとひどくなれば、もう立ち直れないとか、もう元に戻せないと決め付けるんです。

このような思いは、前の認知のゆがみにも出てきましたね。
この先、認知のゆがみはまだ5個残っていますが、その内容にも気づいて来たでしょう。
うつ病という前に、そうなるにも原因があるということです。
その原因は、人間の、自分の心、意識のあり方を知らないということです。

こんなもの直接の原因ではない、と思うかもしれませんが、実際どうでしょうか。
半年でもいいです。
意識の勉強をした人と、意識のことを何も知らない人では、同じ問題に対する反応は?です。

これに答えを出せる人は、すでに心、意識を理解することの重要性を知っている人なんです。
意識の勉強は、うつ病対策ではありません。
うつ病とは無縁です。 
自分の意識の成長、向上が、同時にうつ病や精神的病から、自然に引き離してくれるということです。

「結論の飛躍」というものは、そうなる前に、「心の読みすぎ」とか「先読みの誤り」など、認知のゆがみがあるということですが、よくよく考えてみれば気づくと思うんですが、このような人は、無意識的に、すでに「結論」の方向も決まっているということなんです。
これは、うつ病とは別に意識成長のためにも、よく考え分析しておく必要のあることです。

うつ病考察・・・「マイナス化思考」、かなりの深みにはまって気の毒です! 2007/03/09 

「マイナス化思考」
なんでもいいですが、何かやってうまくいくと、普通なら素直に喜びますよね。
でも、普段からの自己評価で、「自分には能力がない」「運もいいわけない」「自分なんか」こんな思いがしっかり自分の中に固定化している人は、何かやってうまく行ったとしても、「これはまぐれだ」「何でうまく行くんだ、おかしい」「後で、何か悪いことが起こるんでは」こう考えてしまうんですね。 

うつ病とは言わなくても、こういう人はときどきいますよね。
これで終わりではないんです。 
この後、自分に追い討ちをかけるんです。
うまくいっていることも、だんだんそれにブレーキがかかって困ってくると、指定席復活! 

「やっぱり自分はダメなんだよ」「うまく行くほうがおかしいと思ったよ」「所詮、自分はこの程度なんだ」 
しかし、このような人にとってこの固定観念は、本来の自分が落ち着ける場所でもあるんです。
この状態が続くと、物事はどんどん悪くなっていくことくらい、誰だって分かると思います。

思いの視点が違う、集中が自分のネガティブに合わせられている、もう回りも見えていない!
でも、人間はすぐにこうはなりません。
やはりこうなってしまうには、何か大きな原因、きっかけがあったんですね。
潜在的にこういう状態にならざるを得ないから、うつ的な感じになってしまうんですね。

勘違いしやすいんですが、原因だけをみれば、それほど人を苦しめるものではないんです。
その解釈、その対処の仕方、その意味の理解、その経過における自分の心のあり方。
あとは、全体的に納得整理できたかどうか、ということが大事になるんです。

これがないから、わからないから、悩み苦しむんですよね。
そしてどうにも出来なくなって、うつ病に! 
どうしたらいいんでしょうか。
解決の方法は一つしかないと思うんですが、原因のあとに自分はどうだったかですよね。

そのときの反応、思い、考え、思い出せるかなぁ。
誰だって、何とか早く解決したいと思って、あれやこれやたくさんのこと考えるでしょう。
考えるほどに、自分を追い込めて行きますよね。当然です、答えが見つからない、全部考えた。

今度は、分けのわからない心配、不安が襲ってきます。
また、その中でいろいろ考え始めるわけです。 
だんだん方向が違う方に。
すでにある程度答えが出ているんですが、その答えを冷静に客観的に見るということが無い。

無いというよりは、そのような見方考え方を教わって来なかった?また、初めて苦しんだかも。
長い間学校で教わってきた勉強ですが、どうして一番大事な心の仕組みは教えないのでしょうか。
せめて迷いの心を緩和するくらいの基本くらいは、何とか教えられないんでしょうかね。

私も社会に出て、苦しんで、気づいたおかげで自分を楽にすることができたんです。
きっかけは、「この世のウソ、あいまいさ」に気づいたからです。
ウソと言えば極端に聞こえるかもしれませんが、わかりやすく言えば、誰も真実を知らない!

それなのに、もっともらしく、さも自分が正しいかのように、中には人を支配したいがために、そういう人が多かったということに気づいたからです。
弱い自分がいた、だからそれに振り回された? 強い自分がいたら逆の立場になっていたかも?
だから、本物、本質、真実で答えを出したかった、その延長が今の自分ということですね。

何にも無いんですね、ただこれだけ、本当のことがわかればこの世はこんなものですか!
「心のフィルター」も「マイナス化思考」も、根本的な部分では似ていますね。
簡単にまとめると、「心のフィルター」は、いい面、肯定的な面を無視するようになります。

「マイナス化思考」の方は、いい面、肯定的な面を無視する以上に、その価値をさらに引き下げるんですから、いっそう悪い認知の歪みのパターンと言えますね。

うつ病考察・・・「心のフィルター」、ネガティブ変身のワナに注意! 2007/03/03

「心のフィルター」
もちろんどんな人にも、心にフィルターがかかっています。
限りなく透明に近づくことが意識の勉強ですが、ほとんどの人はグレーの度合いのフィルターを何枚も持っているんです。
何枚か、その重なり具合で、今日は気分がいいとか、心が重いとか感じるんですね。

そのフィルターをいつもどう重ねているかは、その人の意識次第ということです。
意識の勉強をしている人や、ポジティブ意識であれば、かなりこの調整も可能になるんですね。
うつ病で言う「心のフィルター」とは、今説明したフィルターにプラス、特殊フィルター?

普通ではあまり陥らない考えとか思い、ちょっとグレーの濃いネガティブフィルターです。
傍から見ても、何で!と、思いたくなるような、やはり歪んだ思いにはまり込んでいます。
悪い面ばかり見る、何でもそう見てしまう、すべてをそのように見えてしまうフィルターです。

誰だって、いきなり濃い色のサングラスをかけて見れば、いきなり暗くなりますよね。
そのフィルターがかかっていることにも気づかず、自分の思いの世界で苦しむんですね。
その人を取り巻く物事がスムーズに運んでいるにもかかわらず、ほんのちょっとしたことで、ネガティブにいきなり自分の思考が取って変えられる、といった方がいいかもしれません。

普通にうまく行っている状態でも、ほんの些細な一つのことがきっかけで、自分のマイナスだ!
と気になり始めたら、うまく行っている全体までそのフィルターで見てしまうんです。
誰が見ても、普通にうまく行っているということでも、そのうちの1つでもミスした。

一部の人に違う評価された、自分が信じていた心の反応パターンと違う反応された。
ということがあるだけで、それが些細なことであってもいつまでも気にしてしまうんです。
他にある自分のいいとこまでほとんど吹っ飛んでしまうんですから。

(裏を返せば?)ここまで来ると完璧主義、それでなければ勝手な人間となりますよね。
勝手な人間とは、自分の決めたパターンで、そのように自分に接して欲しいとなりますから。
内的意識では、自己中心主義、もっと弱気であればチヤホヤ、表面を取り繕ってもらいたい、うつ病なんで厳しいんですが、でもこのままじゃ将来が、少しずつでも変えて行かなければね。

「心のフィルター」も「一般化のしすぎ」も、結構似ていると言うか、同じ方向性だね。
認知療法は、その人の認知のゆがみを修正することですから、大きく見れば同じことと言える。
「心のフィルター」ももっとひどくなれば、脅迫観念症(脅迫神経症)に姿を変えていくかも。

いつもはまったく気にしないようなことでも、いったん気になり始めたら、自分の思いのすべてが、「別人という自己」に占領されてしまうまでに発展してしまうことも。
病気の名前がうつ病からこのような名前に変わるだけですが、その症状にいろいろなものが。

元を辿れば何だったんでしょうか。 
観念、観念ってなに?・・・
それが何であるか、それさえしっかり押さえていれば、自己ポジティブ力になる。
あまりにも、うつ的症状を訴える人がどんどん多くなって来ている現代、教育って、そもそも何?

そろそろ若いうちから心の教育をしておいた方が、という時代に入って来たんでは。
認知療法、認知のゆがみの話はまだ続きますが、うつ病の話だけではつまらないでしょう。
次回から、1回ごとに違う話を入れて行きます。
でも、認知療法、認知のゆがみについての話は必要ですから、最後まで書きます。